【納車】 に続き 【実走】 です。
前回の記事はこちら↓
自分はBOTTECCHIAの回し者でもなんでもありませんので、
なるべく率直な感想を述べていきます。
どうしてもフレームの感想って相対評価になりがちだと思います。
あのフレームに比べて硬いとか剛性があるとか。
でも人それぞれ脚力や乗ってきた自転車の数で意見なんて様々だと思います。
ましてや自分はこれまでTREKのクロスバイクとCARRERAのNITLOしか乗っていません。
ですからあくまで個人の感想といて見てくれればと思います。
走行距離は2000km以上は走っています。
3年前の記事ですがシクロワイアードにインプレ記事がありますので
こちらも読んでもらえば参考になると思います↓
ボッテキア EMME4 SUPERLIGHT 重量剛性比を高めた軽量フラッグシップマシン
重量は?
まず自転車を持った感じの軽さですが、『まあ軽いかな』って感じです。
感動するほどの軽さではないです。フレーム重量が1000gオーバーですので相応かなと。
軽さだけで言えば、LOOKのヒュエズRS、TREKのエモンダやスペシャライズドのエートス の方が全然軽いですし感動も大きいです。ヒュエズRSのフレーム持ったときの感動凄かったの覚えています。
あくまで超軽量級のフレームと比べれば劣りますがそれでも6.8kg台ですので十分軽いです。
平坦での走行
続いて走行してみての感想です。
平地での走行感はかなり良いです。重量的な軽さもあり漕ぎ出しからの伸びが良いです。
シクロワイアードの記事にもありますがこのフレームは加速が良いようで、
自分はギアチェンジしながら加速するのはうまくできないですが、
走行中にもう一段加速したいと思った際はケイデンスを上げると気持ちよく伸びてくれます。
個人的にはケイデンスは100くらいで回すと一番進むように感じます。
電動コンポならばうまく変速しながら加速できるかもしれません。
意外と平坦での巡航性能が高いように感じます。
エアロを考えた設計なのかは分かりませんが速度維持が楽にできるバイクだなと思います。
そのおかげもあってかディープリムホイールとの相性は良いです。
あまり期待していなかった部分だけに平坦での走りが楽になったのは嬉しい誤算でした。
上りでの走行
緩斜面での走行は特に得意な場面だと思います。
重量的な軽さと巡航性能が相まって一番得意なシチュエーションかもしれません。
斜度5~6%程度までならばかなり上れると感じます。
逆に斜度がきつくなってくるとそれなりに重さを感じてしまいます。
これはホイールを軽量級のものにすれば良いかもしれません。
恐らくですがこのフレームはシッティングよりもダンシングの方が合っていると思います。
加速が良いフレームですとパワーをかけた際もグッと進んでくれるはずなので、
回すよりはダンシングをした方が楽に上れると感じることも多いです。
これはその人のスタイルやホイールとの相性もあるとありますので、明確にどちらとは言えない部分もあります。ケイデンスを高くした方が伸びる感覚があるので上りでもハイケイデンスを維持できるなら、シッティングでの登坂も相性は良いと思います。
下りでの走行
下りに関しては安定した挙動をしているので怖さを感じることはないです。
外観上は細いフロントフォークですが剛性不足を感じることはないので、
急ブレーキした場合や徐々にブレーキをかける場合でも安心して下れます。
自分のフレームのモデルはリムブレーキモデルですが、
EMME4にはディスクブレーキ仕様のラインナップもあります。
ディスク仕様ではフロントフォークがどのような挙動を示すか気になりますね。
走行時の振動は?
ハンドルへの振動伝達はそれなりに感じます。
フロント周りの剛性が高いからだと思いますがそこそこに微振動が伝わってきます。
ですが剛性をそれなりに確保したうえで許容しうる範囲に調整してある印象です。
NITLOから乗り換えた当初は振動の影響で100km以上のライドになると、
手が痺れてくる現象にしばらく悩まされていました。
元々NITLOの乗り味がマイルドだったこともあると思います。
しかし何度かロングライドをこなすうちに慣れてきたのか痺れなくなりました。
このフレームでバイクを組む際には、カーボンハンドルなど振動を軽減するパーツを入れた方が良いかもしれません。
ハンドル振動に関してもう一つ。
悪路走行については苦手がイメージがあり思ったように進んでくれません。
フロント周りの剛性があるせいか振動を拾ってしまいフロント周りが跳ねる感じがします。
フォークの細さもあるのか凹凸が激しい場所だと若干しなるよう感覚さえあります。
自分は体重も比較的軽く加えて車重も軽いので自転車を地面に押さえつける力が少なく、
反発する力を抑えきれないのもあると思います。
この点は重量もあり振動減衰の良いNITLOの方が勝っていたと感じます。
サドル側の振動は全く気にならないレベルに抑えられているので、
長時間座っていても痛くなることはないです。
自分の感じる乗り味としてはレーシーだけどしっとりした感じと言った表現でしょうか。
ロングライドもいけてパワーをかけた際はフレームがしっかり呼応してくれます。
フレームの仕上がり具合
納車された際に感じましたがフレームのカーボンの処理がいまいちです。
内部にバリは残っていましたしブレーキを取り付ける箇所も面が出ていませんでした。
製造後の処理はかなり微妙と言わざる終えない品質でした。
これは年式や個体差があると思うので一概に悪いとは言えません。
ただ少なくとも自分が受け取ったフレームはいまいちでした。
そのため組み付け作業は信頼できるお店に頼むのが無難かもしれません。
アウターケーブルの処理
このフレームはリアのブレーキまでのアクセスは
アウターケーブルをトップチューブ内に中通しする仕様になっています。
これが走行中に振動で振れた際にフレームと接触して内部でカチカチと音がでます。
自分はこの音が滅茶苦茶気になってしまい当初は走るのも嫌になるくらい耳障りでした。
しかし何とか工夫して改善できないかと考え、内部のアウターケーブルのたわみを減らせば振動した際もフレームと接触しないのでは?と考えました。
処置としてアウターケーブルに結束バンドを巻きケーブルがフレーム内でたるまないように固定しました。結束バンドがケーブルの挿入口に引っかかることでケーブルが動かないようにしたわけです。
下記写真中央の薄い赤丸の部分です↓
結果として効果は抜群でした。
元状態の不快度を100としたならば、処置後の不快度は10程度といったところでしょうか。
多少路面が悪いところでも内部でケーブルが暴れることがなくなったため、
フレームとの接触音もほとんど無くなりました。
極端に路面が悪い箇所ではどうしても振動して接触音が出てしまいますが、
この程度は仕方ないと割り切ることができるため、この問題は解決したと言って良いでしょう。
ボトルケージ取付位置
フレームのスローピングがそれなりにあることも関係しますが、
ボトルケージの取り付け位置がいまいちです。
特にリア側の位置は実際にボトルケージを取り付けると
差し込むスペースがほとんどなくキャメルバック620mlなど大きなボトルは差し込み不可能です。
写真のビットリアのツールケースを差し込むのも一苦労です。
リアディレーラーを取り付ける台座が邪魔となり、
これ以上は下側にボトルケージを取り付けられないのが原因のようです。
自分のフレームサイズは47cmサイズなのでそこまで小さくはないと思うのですが、
もう少し何とかならなかったのかと感じます。
改善するならば取り付け位置を下げるためのアダプターをかませたり、
横から差し込むタイプのボトルケージを取り付ければ使い勝手は良くなると思います。
フロント側も位置が少し高いのでキャメルバック620mlでは問題ないですが、
710mlタイプではギリギリかもしれません。
まとめ
ここまで実走をしての感想を様々に述べてきました。
納車直後はケーブルの音問題に悩まされ気持ち良く乗ることができませんでしたが、
解決してからはフレームの性能を感じながら走ることができ、
このフレームのポテンシャルの高さに驚かされることになりました。
ボトルケージの位置は現在もいまいちだと思っていますが、
それ以外の点に関しては、ほぼほぼ満足しています。
性能の高さも十分に感じており、昨年は念願のストラバでKOMも獲得することができました。
何より見た目が非常に気に入っています。
見る角度によってフレームの色が変化するので色んな角度から見て楽しめます。
自分でもカッコイイと思いますがライド仲間からもカッコイイと言われると
それだけで購入して良かったなと思います。
やはりフレーム選びの基本は色や形状など自分の好みで気に入ったものを選ぶことですね。
BOTTECCHIAのフレームについては日本ではあまりメジャーなメーカではないためか、
インプレ記事が少なく購入に際してもシクロワイアードの記事を参考にしました。
今回はEMME4 SUPERLIGHTについて購入してからの感想を全て述べたつもりです。
今後購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
コメント