今週のワールドツアーレース振り返り 2022/3/23

レース情報

カンパニョーロ使用チームの活躍を振り返ります。

遂にモニュメント開幕戦 ミラノ~サンレモ(2022/3/19)が開催されました。
生放送で見ていましたが滅茶苦茶熱いレースでした!

ミラノ~サンレモ

ミラノ~サンレモは1907年の歴史のあるワンデーレースで、イタリアに春の訪れを告げる『ラ・プリマヴェーラ(春)』とも呼ばれます。その名の通り、イタリアのミラノからサンレモまで走る293kmのレースは現在のロードレースでは最長の距離です。これにパレード走行が加わるため実際に走る距離は300kmを越えます。

RCS Sport

コースレイアウトとしては前半平坦、中盤に1つ峠、後半に2つの丘を越えてフィニッシュへと向かいます。後半はレース名物の『チプレッサ』と『ポッジオ』と呼ばれる丘を2つクリアして残り2.2kmの平坦を駆け抜けてゴールとなります。

RCS Sport
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このチプレッサとポッジオのコース配置と難易度が絶妙で、この丘で仕掛けるアタッカーが逃げ切るか粘ったスプリンターが最後に決めるか毎年様々なドラマが生まれます。
ここ数年は丘で仕掛けた選手が少人数で逃げ切って最後にスプリント勝負になるか、単独で逃げ切って勝利を決めるパターンが多くなっています。

さて肝心のレースですが、前半・中盤は例年通りに逃げ集団が先行してメイン集団が追いかける展開となりました。逃げ集団の中にはイタリアのプロコンチネンタルチームであるドローンホッパー・アンドローニジョカトリが2名入っていました。このチームはイタリアの強豪チームですが、チームバイクには『BOTTECCHIA EMME4 SLI』が採用されています!自分が乗っているメーカのバイクが活躍している姿を見るのはなんだか嬉しいですね!

レースが動いたのは後半の2つの丘の1つ目、チプレッサに突入してUAEチームエミレーツとユンボ・ヴィスマが猛烈にペースを上げてスプリンターをふるい落としにかけます。ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、UAEチームエミレーツ)らのペースアップで残ったスプリンターはアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)などわずかでした。

これはチプレッサで主たるスプリンターを脱落させ、次のポッジオでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がアタックをするというUAEチームエミレーツの明確な意思表示だったと思います。

そして最後の勝負所ポッジオに突入しました。ここでディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)のエスコートから満を持してポガチャルがアタック!これには優勝候補のワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)やマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がチェックに入り単独で逃げ出すには至りません。

CorVos

終盤にセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、チームDSM)のアタックにより若干の分断が起きましたが決定的な差は生まれませんでした。ほぼ1つの先鋭集団になり下りに突入しこのままゴールまで集団のまま行くのかと思われた矢先、下り始めた直後に後ろからマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が凄まじい勢いで下りを攻めて一気に先頭に躍り出ます。

CorVos

下りの名手モホリッチのスピードは凄まじく、あっという間に他の選手たちから決して長くない下り区間で5秒近い差をつけます。上空からの映像を見ていましたがひとり段違いの速度で下りを攻めていました。

そして最後の平坦区間に突入し追いつかれるか!と思いきや後ろの有力選手が牽制状態で追走しているため差はなかなか埋まらず。牽制している隙をみてアントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)が単独追走を仕掛けたものの時すでに遅し。モホリッチが逃げ切り勝利!そして初のモニュメント勝利となりました!

注目はモホリッチがドロッパーシートポストを採用していたことです。ドロッパーシートポストは主にマウンテンバイクで使用される機材でサドルの高さを変えられる機構を内蔵したシートポストです。これを使用しサドルを下げることで重心を下げることでき、安定したバイクコントロールを可能にするそうです。この大一番で新しいことに挑戦するチャレンジ精神は素晴らしいですね!

GCN

今後のワールドツアーレース予定

今週はステージレース ボルタ・ア・カタルーニャ(2022/3/21~3/27)が開催されます。

クラッシックレース ベルギークラシック デ・パンネ(2022/3/23)とE3サクソバンク・クラシック(2022/3/25)も開催予定となっています。

今後もレースを楽しみつつカンパニョーロコンポーネントの使用チームを応援していきます!

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